M-NEX International Collaboration

Research Project

M-NEX

ベルモント・フォーラム国際共同研究プロジェクト「デザイン先導型都市の水・食料・エネルギー管理のイノベーション」

Project Info

Period

2018 - 2021

Principal Investigator

慶應義塾大学 環境情報学部

厳 網林 教授

Location

東京大都市圏など

Collaboration

Queen's University Belfast

The University of Michigan

TU Delft

Qatar University

公益財団法人地球環境戦略研究機構など

Overview

M-NEXは日本科学技術振機構(JST)とBelmont Forum「持続可能な都市化に向けたグローバルイニシアチブー食料・エネルギー・水のネクサス(SUGI)」国際共同研究プロジェクト「可動型ネクサス:デザイン先導型都市の食料・エネルギー・水管理のイノベーション」の略称です。 M-NEXは食料・エネルギー・水を通して都市の持続可能性を検証し、デザイン手法、評価ツール、参加の仕組みから都市デザインを支援するプラットフォーム(MーNEX)を共同で開発しています。 これを世界6都市(アムステルダム、ベルファスト、デトロイト、カタール、シドニー、東京)において設置したリビングラボで同時に展開し、研究を進めています。 詳しくはhttp://m-nex.netをご参照ください。

Musings

都市は地球の陸地面積の3%しか占めていないのに、世界のエネルギー消費の70%、CO2排出の80%を担っています。脱炭素を実現するには、都市をどうにかしないといけない。でも現代の都市では、食糧、エネルギー、水はそれぞれ別の部署が管理しています。政府は安定供給に奔走し、業者はサービス提供に腐心し、住民は料金さえ払えばいつでも使えるのが当たり前だと思っている。

でも自然界では、食糧、エネルギー、水はもともと密接につながっています。屋上にソーラーパネルをつければエネルギーの地産地消ができる。郊外の農地で市民農園を開けば食の地産地消ができる。透水性の舗装にすれば雨水が地面に浸透する。都市には資源がないわけではなく、十分に活用されていないだけなのです。セクターの壁を越えてつなぎ直せば、トレードオフを避けて相乗効果を生み出せる。これがネクサス思考です。

M-NEXは、このネクサス思考を都市デザインの現場で使えるようにしようというプロジェクトでした。正式名称は「可動型ネクサス:デザイン先導による都市食糧・エネルギー・水管理のイノベーション」。日本、オランダ、アメリカ、オーストラリア、イギリス、カタールの6カ国が参加し、それぞれの都市でワークショップを開催して、共通に使えるソリューションを探しました。

従来のネクサス研究は概念の提示やシステム分析が多く、実際の都市デザインに使える手法がありませんでした。M-NEXでは「FEWprint」というツールを開発しました。建物や街区レベルで食糧・エネルギー・水の消費と、それに伴うCO2排出を面積で可視化する指標です。現状を評価して、デザイン案を適用したらどれだけCO2が減るか、定量的に比較できます。東京都心の人口密度が高い地区はFEWprintがその土地の100倍以上にもなる。つまりそれだけの環境負荷を外部に依存しているということです。

連携、協働、共創の必要性は社会的に広く認識されるようになっています。ネクサス思考がもっと広く使われるようになることを願っています。

Related Publications

Research Lineage

M-NEXで培った資源管理の視点は、脱炭素型まちづくりに関する研究へと進化しました。 ぜひ他の研究もご覧ください。

2018 [国際共同研究] M-NEX 食料・エネルギー・水のネクサス
2020 [共同研究] 東京建物 建物や都市の脱炭素化の検証
2021 [共同研究] 日本総合研究所 建物の脱炭素化の検証
2022 [共同研究] 東急総合研究所 郊外住宅地の脱炭素化の検証
2025 [博士研究] 脱炭素化における都市の密度制御手法の検討 脱炭素化における都市の密度制御手法の検討
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